家庭菜園2017年度(1)

畑:こつこつ2017年度

家庭菜園を始めたきっかけ

私が家庭菜園を始めたのは2011年。初任配属の部署でお世話になったKさんがいよいよ完全に退職して横須賀に帰られるとお聞きした。Kさんは単身赴任で、当時私が住んでた寮と同じ敷地で家庭菜園をやられていた。ふと、「畑を継ぐ人が出てきたら喜んでくれるかな」と思い、私が同じ場所で家庭菜園をやることを宣言。実際に耕してみると土の体積の半分以上が石の土地。Kさんはありのままでやられていたが、私は根菜などもやりたかったので、こつこつふるいがけしていくことを決意。気の遠くなるような道のりながら、スコップとふるいで頑張って掘り進めた。以下の写真は開墾の最初期。フェンス際の石を見ていただければ、石の量がお分かりいただけるだろう(笑)。

数十キロある石が登場することもしばしば。

家庭菜園2017年度について

家庭菜園初期の2011年度はだいぶ記録も少ない。なので、そこそこ記録していて、開墾の過程もそこそこ伝わりそうな2017年度分から記録してみることにした。また、私は会社の寮では3箇所で家庭菜園をしており、それぞれ第一農園、第二農園、第三農園と呼ぶ。2011年度の最初の場所は第一農園、2017年度シリーズは第二農園。

また、私はフィーリングで家庭菜園をやっており、あまり頭を使ってやってやっていなかったため、知識・技術面ではあまり面白くないのでご容赦いただきたい。あくまでも、健康とコミュニケーションツールとしての家庭菜園という位置付け。

ひたすら開墾の記録

3/12(日) 14:45

第一農園では昨年度に仕込んだヒヤシンスが開花。この時は、この後第一農園に訪れる運命を知らない。

3/20(月) 8:44

長年土づくりを頑張ってきた第一農園の場所だったが、住宅の水路にするため取り壊しが決定。私が日の出から日の入りまで毎日のようにふるいがけを頑張ってきてようやくサラサラに仕上がった第一農園は、たった一日で姿を消した。重機ってすげぇ、と感動したのを覚えている。

というわけで、第二農園で2年の休耕を経て始動。

3/20(月) 17:11

ささっと土作りを終わらせるつもりだったが、スギナなどの地下茎タイプが土の奥深くまで緻密なネットワークを形成しているという想定外の状況、2年という月日の重みを実感。メンテナンスの負荷を軽減するため、できるだけ深く掘り起こして丁寧にスギナ除去へ方針転換。できれば根絶しようと頑張るも、余りにも深く、かつ掘り進むのが大変な未開の石の層が出てきて、時間軸に合わないので根絶は断念。

※ スギナはドラゴンボールで言えばセル的存在で、核を除去しない限り不死身。本日はひとまずフェンス2枚分の長さを掘り起こし。

3/23(木) 17:13

第一農園では、前年度に仕込んだチューリップが開花を開始。

3/26(日) 14:13

シリカゲルに仕込んだヒヤシンスのドライフラワーが完成。母にプレゼント。

4/5(水) 6:15

第一農園ではチューリップが盛況。

塔立ちした小松菜も綺麗(私は小松菜は根こそぎ収穫せず、外側からちょっとずつ収穫する主義)

4/29(土) 6:07

年度末は仕事が忙しかったのと、しばらく雨で土日に土が濡れてることが多かったのとで1ヶ月空いてしまったが、本日より再始動。草刈り済んでて非常に楽できるラッキーな状態。しかし、2ヶ月前掘り起こした場所は、私を嘲笑うかの如く、掘り起こした底からたんまりスギナが発芽。。。

4/29(土) 13:00

いつも肥料の買い出しを手伝ってくれる、私と同じ仙人系の同期が実家に帰省しているという誤算のため、バイクでちまちまと肥料買い出し。ちなみに3袋以上載せるとバランスが取れず、事故のリスクが高まる。

4/29(土) 15:20

6時間かけてフェンス3枚分の掘り起こし完了、メインはスギナとの格闘と石の除去。中腰でフルイをかけすぎて全身バッキバキの筋肉痛→からのジム。それでも7年ほど前の、「土の体積半分以上が石」という絶望的な状況に比べれば圧倒的に楽。こつこつ積み重ね、ここまで開墾した超絶変態的な根性だけは我ながらすごいと思うし、その努力と積み重ねがあったからこそ時間的な余裕ができ、種まきから収穫後にかけての構想を充実させることができた。この過程こそ、仕事、ピアノなどの他の趣味にも通じる大切な真理。私が知力・発想力に乏しいのが玉に瑕。

4/30(日) 17:19

久々の土作りにも関わらず飛ばしすぎた前日、本日午前中は体が全く動かずグロッキー。もう若くないのだなと加齢を実感する今日この頃。気合いで体を起こし、午後より始動して5時間、本日も土の中の石とスギナなどと格闘しながらフェンス3枚分の掘り起こし完了。合計して14mの穴が開通。第一農園と第二農園では、通りかかる方達の顔ぶれも全然違うので、それぞれに楽しみがある。今日は食堂のおっちゃん、兄ちゃんとダベりつつ、おっちゃんのご厚意で畑のすぐそばの倉庫に農具を置かせてもらえることに。感謝感謝(^ ^)

14m分の土はなかなかの量。

2年前までの土作りでちょろっと手を抜いてた場所もあったり、スギナとの格闘の過程で今までより深めに掘ったりとで、昨日・今日と大量の石を抽出。とはいえ、第一農園と違い、第二農園では一人では持ち上げられないほどの石がないのがありがたいところ。

5/2(火) 16:40

フレックス上がりからの農耕、こつこつ1.5時間。3/20に掘り起こした土のフルイがけによる石・根っこ除去。

5/2(火) 18:06ほぼほぼ完了。

サラサラの土山も拡張。

5/3(水) 6:56

始動

一番端っこのエリアは、掘り起こし横の土が、スギナとハマスゲの2大地下茎タイプの雑草の根でびっしりネットワークが形成されており、ここである程度整備しておかないと後々のメンテが大変と判断し、掘り起こし&フルイがけ。午前中いっぱい4時間ほどかけてようやく完了。

もはや間違い探しレベルだが、サラサラの土山も微妙に拡張。

午後は13:30から5時間ほどかけて土を埋め戻し、14mの畝が完成。フルイがけで除去した石の体積を考慮し、カサ増しも兼ねて320L(40L×8袋)の堆肥を投入し、ほぼほぼトントンのマスバランス(物質収支)。

ようやく畑らしくなってきた(^ ^)。一方で肉体は勤続疲労でボロボロ、腰の状態はバイクで数千キロ旅する時並み。加齢をひしひしと実感。年相応の趣味なりつつあるが、その前に引退??とは言っても、今日も多くの通行人の方の笑顔をもらってモチベはアップ。

5/4(木) 7:11

始動。例年だと毎日5時前には始動しているが、この日も体が動かず、7:00に気合いで起きて始動。

本日はフェンス2枚分(約3.6m)×2個の畝の掘り起こし。17:42に終了。

手前の畝は6.5時間かけて掘り起こし完了。スギナとハマスゲが半端なし…(;´Д`A

17:41 スギナの地下茎。

土の中から出てくる石。置き場がなくなったのでこちらに貯め始めたが、やがてここでもおさまらないくらい山盛りになる(;´Д`A

5/5(金) 10:21

前日の農耕後半くらいから低粘度の鼻水ダラダラも体がダルいなどの症状が顕在化し、鈍感な私もさすがに「これ勤続疲労じゃなくて風邪じゃね?」と気づく。葛根湯を服用して早寝し、それでも翌朝ダルかったが、土曜日は雨の予報でなんとしても金曜日中に畝を完成させたかったので、またまた気合い起きて、葛根湯を服用して農耕へ。7:00から耕し、10:21に奥の畝まで掘り起こし完了。ちょうど通りかかった食堂の兄ちゃんとダベりながら、「これだけやってもスギナとかハマスゲの核が側面や底面に残ってるんすよね〜」と何気なく話すと、「ネル(布)とかでせき止められないかな〜」と真剣に考えてくれる。昨日は食堂のおっちゃんが「ビニールとかどうかな」とアイデアを出してくれた。課題を放置して頭を使おうとしていなかった自分を恥じると同時に、これこそ課題解決のあるべき姿だと思う。しっかり本質を捉えて目標を決めるのは至極当然。もっと大事なのは、キチガイの如く一心不乱に耕す私が実は頭使って真剣に取り組んでいるということに気がつき、肯定的に捉え、自然と助けてあげようという想いが芽生えていること。泥臭いことに率先して取り組み、それに呼応して周囲の支援の輪が広がるということ。よくセミナーで問題解決のテクニックを教えるが、大切なのはテクニックよりも気持ち、結局は精神論。気持ちがガチッと固まっていれば、必ず正しい方向に進むので、テクニックは後付けでいい。テクニック優先で外面を整えるばかりで、中身は出世欲、自己顕示欲、政治、ご機嫌取りでは意味がない。ハリボテの組織運営を中身のあるものに変えるにはどうしたらよいか、それを解決する仕組みが作れればみんなハッピー。

幸い奥の畝はスギナがほとんどなく、前日から合わせて5時間ほどで完了。

11:48、手前の畝の埋め戻し完了。

13:04、奥の畝の埋め戻し完了。

ちりも積もればなんとやら、石がだいぶ溜まってきた(1)

石がだいぶ溜まってきた(2)

スギナの地下茎もだいぶ溜まってきた。

17:45、なんとかスケジュール通りに形になった畑(^ ^)

畑の端には、おそらく昔の人が置いてったボロボロの棒がたくさんあり、景観を乱していた。15時頃、食堂の兄ちゃんが休憩に来た時、「せっかくこんなにキレイに仕上げてるのに、この棒が残念だよね。そうだ、ビニール紐で縛ろう!」とキレイにまとめてくれた。そっから兄ちゃんとダベり、気がつけば17時、とんでもなく中身の濃い方だった。18歳で家出して板前の世界に入ってその道のプロになり、テレビにも出ていたような方。失敗や成功繰り返しながら、とても40歳とは思えない濃密で波乱万丈な人生を送られていた。薄っぺらの私は当然ほぼ聴き専門。兄ちゃんは料理という自信を持てる技術をしっかり持ち、やりたいこと・アイデアも豊富。そんな中でも、義理堅く、責任感も半端なく、真っ直ぐな性格。家族ことを考えて寮の食堂で働かれているそうだが、こんな素晴らしい人がこんなとこで働いてるなんて驚き。いつかアイデアをどんどん具体化できるところに行き、分身をどんどん世に送り出して欲しいと心から思うし、きっとそういう風に導かれていく方なんだと思う。今年は第2農園だったからこそ兄ちゃんと交流できたし、本気の私の姿に共感いただけたからこそ本音の会話ができた。すべては必然であり、畑はやっぱり人と人を繋ぐ場所なんだなとしみじみ、毎年やめようと思ってもなかなかやめられないわけです。兄ちゃんとの出会いだけでも今年耕した労力の対価としては十分すぎるが、植える前から満足していてはいけない…(;´Д`A。そして、こんな魅力的な方と自信を持って対等に話せるよう、自分も努力せねばと思うのでした…(;´д`)

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