コスプレ日記(3)
前作
きっかけ
2017/9/23(土)、所属するピアノサークルの練習会@初台に参加。
前年のリアルガチャピンでやりきった私はコスプレへの情熱も冷め、合宿1か月前のこの日時点でノー準備。
しかしながら、運営のAさん(♂)から「私は女装します。かぶきもんさんもやりましょう!」と誘われ、とりあえずなんかやることを決意。練習会後にAさんとアキバのドンキへ直行。
ドンキを一通り物色するも、大量生産のコスプレグッズには全くそそられず、いっこうにスイッチが入らない。
しばらく考えた結果、ふと「歌舞伎ならそこそこ個性を出せるのでは?」と閃く。
Aさんにお願いして、美大出身のサークル運営TさんにメイクしてもらえないかLINEしてもらったところ、そっこうで快諾の返信。ここでかぶきもんのモチベがスイッチオン。
技術はない私だが、プライベートでも仕事でも、こうしてアイデアを具現化するための人間関係に恵まれててただただ感謝である(^ ^)。
衣装
ドンキでも着物的な衣装は買えるが、「誰でもできてしまうのはつまらない」、「せっかくメイクしてもらうんだから…」と、悪い癖が出てしまう。
舞台衣装の発注だと割高。
レンタル衣装も、都内に住んでないと受取・返却の観点で非現実的。
限られた準備期間で現実的な最適解を見いだせず、諦めかけていた時、ヤフオクで奇跡の一品ものに巡り合う。
マジシャンが舞台衣装として一回使っただけの歌舞伎の特注着物。
歌舞伎の早変わりの演出が素人でも簡単にできるよう、ボタンを外すだけで黒い着物が赤い着物に変わるという超優れもの。
この世に一品しかなく、狙ったかのように絶妙な出品のタイミングに運命を感じ、入札に参加。
初めてのヤフオクでの買い物で、競り合うライバルもいたが、しっかりネットで駆け引きについて予習し、「相手は落札実績ゼロの私を舐めてくるだろう」という予測に基づいた戦略が見事にハマり、最後の1秒まで競うもほとんど値のつり上げなく落札。
とはいえ余裕の10万越え。着物の相場や早変わりの付加価値を考慮すれば安いが、サラリーマンのかぶきもんの財布事情からすると大きな出費。
「誰か一人でもくすっと笑ってくれれば満足」というスタンスの私ではあるが、さすがに今回は体張りすぎた感はある。
そろそろスポンサーが必要な段階。
メイク
歌舞伎メイクはノー知識だった私。
こちらの動画を参考にして準備。改めて検索すると多くの人がアップしてるが、YouTubeが今ほど栄えてなかった当時は、このウテナ化粧品の宣伝動画がベストな動画であった。
油の下地を塗ったのち、水に溶いたおしろいを刷毛塗り。
水気を取り、
メイクしてもらい、
メイク完成
前年のガチャピンの水性フェイスペイントと比較して、「ひび割れしない」、「長持ち」のメリット。
ただし、落とすのも大変なので注意。
撮れ高
おかげさまで最高の取れ高。
撮影のAさんのテンションもあがり、外に出て新たなバリエーションも。ちなみに外は雨、水たまりで着物の裾びしょびしょ。
歌舞伎 de 木枯らし
宿のベーゼンドルファーで贅沢に木枯らし。
宿情報
今回の合宿の宿はこちら。
おかみさんがあったかく、全部ひっくるめて素敵なお宿です(^ ^)。
後日談
2017/11/26(日)、歌舞伎の衣装の元を取るため、会社の音楽好きが集う演奏会でも活用。
本当は激しく動く予定だったが、「風邪⇒喘息⇒衣装重い・暑い⇒グロッキー」のため、特にやんちゃすることなく、出落ち⇒無難に演奏で終演。
ちなみにピアノの部はもう一人新入社員の女の子が出演。歌舞伎を見て動揺しないか心配だったので、事前にメールで「コスプレしてピアノ弾きます」と連絡しておき、私がトップバッターになる配慮。
ただ、コスプレというワードで想像できるレベルだったかは非常に怪しい。
2018/12/16(日)には、高校の後輩の結婚式にて、歌舞伎で英雄ポロネーズを演奏する機会を賜る。
大切な人の一生に一度の晴れ舞台の盛り上げに貢献し、私自身も最大級の幸せをいただき、正直衣装の元は取った(と思いたい)。
なお、クリーニング代は全部で2万円、維持費でちょとした衣装が買えてしまうトラップ。なのでこの後も継続的に使用。
ヤフオクで売って損切りしてもよかったのだが、なんだかんだと役に立っており、かぶきもん物語はもすこし続きそうな予感。
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